#078 花園神社(2017.12.10)
自転車で飯田橋へ。外堀通りに入れば、千代田区から新宿区になる。
市ヶ谷で交わるのは、靖国通り。アップダウンはあるが、この通りを西に進めばいずれ新宿に出る。
道中、合羽坂や富久町などで足を止めつつだったため、新宿五丁目の交差点付近に着いたのは12時近く。市ヶ谷を出て、20分が経っていた。
新宿に入れば、見慣れた光景が多いだろうから、信号以外で停まる要素は少ないはず。だが、交差点を過ぎたところで、思いがけず停車することになる。
花園神社の鳥居、その背後の黄葉・・・その限られた空間に入る光の加減がまた佳かった。
参道に向かって一礼し、引き続き西をめざす。
中野区に入るまで、それほど時間はかからなかった。
#076 ビルの谷間、大手町の夜空(2017.12.04)
大手町界隈を行き当たりばったりで移動していると、どこにいるのかがわからなくなることがある。
高層ビル*1が集まり、それらの下が公開空地のようになっている場所にふと行き着く。
見上げると、区画整理されたような空。
そんな窮屈な感じの空から、雨粒が落ちてきたのは数分後のことだった。
*1:建物は時計回りに、KDDI大手町ビル、星のや東京、大手町フィナンシャルシティ「グランキューブ」
#075 旧中山道仲宿交差点角(2017.11.29)
自転車で走りやすい道を探っていると、どうやら旧街道がいいらしいというのがわかってくる。
北区と板橋区の境界にあたる道を南下していると、途中から旧中山道に入る。
都営三田線の駅で言うなら、板橋本町から板橋区役所前にかけての1km余り。この区間は、多少の起伏があるだけで、至って走りやすく、実に快適だった。
板橋区役所前駅に近い場所に、仲宿エリアと板橋宿エリアを分かつ「旧中山道仲宿交差点」がある。ひと休みしつつ、その板橋宿側を何気なく撮ってみた。
旧街道の佇まいとはまた異なる趣。程よく鄙びた感じの珈琲店が目を惹く。
店名は「CADOT」(カド)。交差点の角ゆえの名称ということで間違いなさそうだ。
この角を起点に旧街道を進むと、概ね1.1kmで板橋駅前、2.2kmで都電荒川線の庚申塚、3.3kmで巣鴨駅に出る。
里程の目安としても使えそうな店だと思う。
#073 国立施設の輝き(2017.11.22)
比較的近所にある施設というのは、いつでも行けると思っている分、意外と足が向かないもの。
意を決して、桐ヶ丘から十条に向かう道を自転車で走ってみることにした。国立スポーツ科学センターは、その道中にある。
北区にある国立施設の中では、大いに目立つ存在だと思う。
威容を誇るその建造物は、朝の陽射しを受け、より輝かしく、かつ誇らしく映った。
道路はこの辺り、西が丘に入ったところから「ROUTE2020 トレセン通り」という愛称が付されている。
ルート上のランドマークであることは勿論のこと、このスケール感からすれば、十条・赤羽エリアの一大スポットと言ってもいいくらいだろう。
もっと早く見に来るべきだった、そう思った。