続々 東京百景

東京23区のちょっとしたシーンをご紹介します。(「東京百景」「続 東京百景」に続く小品集です)

#087 これより不忍通り(2018.03.03)

椿山荘の近くにある野間記念館で展覧会を観た後、目白通りをひたすら西へ歩く。

目白駅までは約2km。途中、文京区と豊島区の区境を通る。

区境付近には三差路(目白台二丁目交差点)がある。一本は、目白通りから分岐するように延びる不忍通り

千石、千駄木不忍池などで一部区間を通ることはあっても、その起点を認識することはこれまでなかった。

目白通りと接していたというのを今更ながら知る。地理を思い描けばすぐにわかりそうなものだが、現地に来て実感することもまた多い。

道の先は、護国寺であり、大塚であり、普段よく横断する千石界隈に通じる。

いつか自転車で全区間を走破・・・そんな気を起こさせる、正に“起点”だった。

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#086 高輪いちょう坂(2018.02.25)

2月25日は、京浜急行創立記念日。120周年にあたる当日、京急全線で使える「優待乗車証」などが沿線10か所で配られ、その一つ、ウィング高輪へ出かけた。

20分余り並んで乗車証を手にし、その場を後に。広い場所に出ると、なだらかな坂が目に入った。

坂の名前は「いちょう坂」。こざっぱりした印象だが、坂の先(左の奥)にアクアパークがあるためか、人の流れが途切れることはない。

坂を下りて来る分には、散歩するのによさそうな坂道。

ゲレンデのようにも見えるのがまた一興だと思う。

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#085 環七から望む三複線(2018.02.13)

東十条から十条方面に向け、環七通りを進む。

その方向だと上り坂になり、京浜東北線東北本線など、JRの三つの複線を越え、台地に出る。

三複線の様子を撮ろうと構えていたら、偶然にも珍しい車両が向かって来た。

それはE655系「和(なごみ)」。

情報を得た上で撮るのもいいが、たまたま居合わせて撮るというのはまた格別だと思う。

いい一日になりそうだ・・・そんな気がした。

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#084 柴又帝釈天(2018.02.03)

土曜の節分。せっかくなので、午後に行われる豆撒式などに出かける。

これまで節分会では訪ねたことのなかった寺社にしようと思い立ち、柴又帝釈天に向かった。

開会は14時から。境内には10分前に入った。

すでに大勢の人達で賑わっていたが、どこか張り詰めた雰囲気があった。

空模様や気温のせいかも知れない。写真からもその空気を感じる。

豆撒式では、「神猿」と鬼との間で問答が交わされる場面があり、問答の末、鬼が退散した後に、福豆が撒かれる。掛け声は終始、「福は内」だった。

時間は10分程。短時間ではあったが、これぞ節分という厳かな印象を受ける式だった。

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#083 ミッドタウン・ガレリア(2018.01.27)

久し振りに東京ミッドタウンを訪ねる。

外は風も強く、かなりの寒気だったが、建物に入れば至って穏やか。気分も和らぐ。

ガレリアは、4層分の吹き抜けが特徴。細い水柱を円柱状に並べ、滝を表現したという「ツリーシャワー」も目を惹く。

吹き抜けに注ぐ光、シャワーを滑る水…どちらも白々としているが、冷たさは感じない。

木調の内装がもたらす暖色が利いているのだろう。

デザイン性の優れた空間だと改めて思う。

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#082 雪舞う九段下(2018.01.22)

予報通りだったが、予想以上だった月曜の雪。

雪道をできるだけ歩かずに済むよう、九段下駅から帰ることにした。

軽い粉雪も、強風に乗れば重さを得る。

そして、上からでも横からでも、そこにあるものを白くしてしまう力を持つ。

駅名の看板を見て、その威力を思い知った。

雪風は階段にも吹き込む。

一歩一歩踏みしめつつも、足早に下りるしかなかった。

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#081 巣鴨駅(2018.01.09)

JR巣鴨駅を見ながら白山通りを進む。

山手線などの線路は橋の下を通るため、ここでは東も西も視界が開ける。

それなりに雨が降った翌日の朝。

空はいつも以上に青く感じた。

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#080 本郷通り(2017.12.11)

19時過ぎの本郷通り。東大の赤門辺りから、本郷郵便局の方向を撮る。

12月上旬はまだ黄葉をまとっていた街路樹。樹々が織り成す景観をテーマに撮ったのだが、目立つのは街灯の暖色の方だった。

その光は、望遠鏡で捉えた巨星や球状星団のよう。間隔は変則的だが、つなぐと線になる。軌跡のようにも見える。

信号の青もまた眩しい。こちらはフィルターを通した恒星のよう。寒色だが、温度を感じる。

道を飾る星々。そんな題でもよさそうだ。

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#079 日没前の環七通り(2017.12.10)

自転車で中野区に入り、丸ノ内線車両基地イベントでゆったりと午後を過ごした帰り。

帰路の選択肢はいくつかあったが、方南町から素直に環七通りを北上することにした。

ポイントは、環七通り沿道の景観を日没前にどこまで押さえられるか...

結果的には、青梅通りと大久保通りの間付近で撮ったこの一枚が、日が暮れる前のラストになった。

場所は、高円寺南一丁目。道も空も広さがあり、開放的な気分に浸れた。

環七通りはこの後、約9kmを走行。

次は明るいうちに走りたいものだと思う。

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#078 花園神社(2017.12.10)

自転車で飯田橋へ。外堀通りに入れば、千代田区から新宿区になる。

市ヶ谷で交わるのは、靖国通り。アップダウンはあるが、この通りを西に進めばいずれ新宿に出る。

道中、合羽坂や富久町などで足を止めつつだったため、新宿五丁目の交差点付近に着いたのは12時近く。市ヶ谷を出て、20分が経っていた。

新宿に入れば、見慣れた光景が多いだろうから、信号以外で停まる要素は少ないはず。だが、交差点を過ぎたところで、思いがけず停車することになる。

花園神社の鳥居、その背後の黄葉・・・その限られた空間に入る光の加減がまた佳かった。

参道に向かって一礼し、引き続き西をめざす。

中野区に入るまで、それほど時間はかからなかった。

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