#088 間もなく代々木上原(2018.03.11)
小田急線の複々線区間が全面開業した後、そのメリットを活かしたダイヤ改正が行われるまで、2週間という期間が設けられた。
その「慣らし運転」とも言える最中の日曜日、千代田線に直通する急行に、下北沢から乗った。
かつて、下北沢~東北沢は地上で複線、東北沢は通過待ちの線路を含めて複々線、東北沢~代々木上原は高架で複線*1と、変化に富んでいた。
複々線の全面開業により、東北沢~代々木上原は、地下複々線~高架複々線という形になり、線路が増えたり減ったりというのがなくなった。つまり、わかりやすくなった訳だ。
地下の東北沢駅は世田谷区に位置する。地下から出ると渋谷区に入り、進行方向右手には、上原、駒場といった名だたるエリアが広がる。
建物に変化はあっても、眺望自体は複々線化工事の前も後も変わらない。
いつもながらいい眺めだと思う。
#087 これより不忍通り(2018.03.03)
椿山荘の近くにある野間記念館で展覧会を観た後、目白通りをひたすら西へ歩く。
目白駅までは約2km。途中、文京区と豊島区の区境を通る。
区境付近には三差路(目白台二丁目交差点)がある。一本は、目白通りから分岐するように延びる不忍通り。
千石、千駄木、不忍池などで一部区間を通ることはあっても、その起点を認識することはこれまでなかった。
目白通りと接していたというのを今更ながら知る。地理を思い描けばすぐにわかりそうなものだが、現地に来て実感することもまた多い。
道の先は、護国寺であり、大塚であり、普段よく横断する千石界隈に通じる。
いつか自転車で全区間を走破・・・そんな気を起こさせる、正に“起点”だった。
#084 柴又帝釈天(2018.02.03)
土曜の節分。せっかくなので、午後に行われる豆撒式などに出かける。
これまで節分会では訪ねたことのなかった寺社にしようと思い立ち、柴又帝釈天に向かった。
開会は14時から。境内には10分前に入った。
すでに大勢の人達で賑わっていたが、どこか張り詰めた雰囲気があった。
空模様や気温のせいかも知れない。写真からもその空気を感じる。
豆撒式では、「神猿」と鬼との間で問答が交わされる場面があり、問答の末、鬼が退散した後に、福豆が撒かれる。掛け声は終始、「福は内」だった。
時間は10分程。短時間ではあったが、これぞ節分という厳かな印象を受ける式だった。
#083 ミッドタウン・ガレリア(2018.01.27)
久し振りに東京ミッドタウンを訪ねる。
外は風も強く、かなりの寒気だったが、建物に入れば至って穏やか。気分も和らぐ。
ガレリアは、4層分の吹き抜けが特徴。細い水柱を円柱状に並べ、滝を表現したという「ツリーシャワー」も目を惹く。
吹き抜けに注ぐ光、シャワーを滑る水…どちらも白々としているが、冷たさは感じない。
木調の内装がもたらす暖色が利いているのだろう。
デザイン性の優れた空間だと改めて思う。