続々 東京百景

東京23区のちょっとしたシーンをご紹介します。(「東京百景」「続 東京百景」に続く小品集です)

#015 秋葉原駅西口(2016.07.27)

秋葉原駅西口のペデストリアンデッキの夜。

UDXの大型ディスプレイが何を映すかによって、明るくなったり、暗くなったりする。

ディスプレイを背にして歩いていると、急に明るくなったので振り返って撮ってみたらこんな具合。

たまたまそこにいたカメラマンを撮る構図になった。

画面がこう眩しいと撮影もしにくそうだが、角度から察するに、UDXの上方を撮っているのだろう。

その構え方、さすが画になるものである。

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#014 かっぱ橋本通り(2016.07.11)

7月11日、再びレンタサイクルのお世話になり、夜は一念発起して浅草へ。

自転車の返却時間が迫る中、かっぱ橋本通り(西浅草三丁目界隈)までやって来ると、期せずして七夕飾りに迎えられ、その先にはその飾りと同じような色調のスカイツリー

粋で華のある光景を目にすることができた。

この「下町七夕まつり」、7月11日が最終日。思い立ったが何とやらである。

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#013 富坂下交差点(都道436号起点)(2016.06.10)

この日は定時に会社を出て、朝から借りていた自転車で寄り道しながら帰途につく。

小石川後楽園の外周を走り、後楽園駅などに寄り、19時過ぎに富坂下交差点に到着。

ここは、都道436号の起点にあたり、写真の方向に進むと、やがて北西に伸び、大塚駅をかすめ、上池袋交差点まで通じる。

起点付近は、このように一定の高さの建物が連なっていて、この道路が相応の役割を担っていることを感じさせる。

いつか、全区間通しで走破、または踏破してみたいと思う道の一つである。

*6月10日の雑記はこちら

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#012 皇居外苑を進む神幸祭祭礼行列(2016.06.10)

6月10日は、日枝神社神幸祭の祭礼行列の日。

晴れればぜひ見に行こうと考えていたところ、見事に好天。朝、レンタサイクルを借り、昼休みを早めにとって、皇居方面に向かった。

自転車の機動力を活かし、祝田橋交差点から内堀通りにかけて、行ったり来たり。

巡幸路に記された通過予定時間をそれなりに過ぎていたが、その300mに及ぶ行列をしかと見物、撮影することができた。

厳かであり華やかであり、美しくもあり楽しくもあり、そんな行列。後方には、花山車と干支山車が続き、その両方を一枚に収めようとしたのだったが・・・

これも祭りのうちである。

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#011 東口五差路で空を仰ぐ(2016.06.05)

久しぶりに池袋を訪れ、東口界隈を散策。

グリーン大通りを横断する途中、池袋駅方面を見ると、空はすっかり晴れ上がり、夏を思わせる眩さだった。

こんな爽やかな空と雲が見られた日、関東地方が梅雨入りとの発表があった。

この感じ、しばらく見納めになるのだろうか。

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#010 旧型客車と寝台客車(2016.05.19)

尾久駅の留置線には、時に思いがけない車両が停まっていることがある。

5月19日の朝は、今となっては懐かしい車両の横並びが見られ、しばしその姿を堪能。

左は、高崎地区ではおなじみの旧型客車、右は、北斗星で活躍した24系客車・・・五月晴れのもと、全盛期さながらの輝きを放っていた。

たまには客車に揺られる旅もよさそうだ。

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#009 六義園にて(2016.05.04)

5月4日の「みどりの日」は、普段は有料の庭園や公園が無料になる貴重な日。

みどりに親しむという過ごし方をする上で、絶好の晴天になった。まずは旧古河庭園へ出向き、その延長で六義園にも足を運ぶ。

山手線の内側とは思えない深い緑や木々に心洗われた後、池や「中の島」が望める休憩所でひと息。

どの葉も新緑ならではの輝きを放ち、同じ緑でもさまざまな色を映している。

緑の競演にしばし時を忘れる・・・そんなみどりの日の昼下がりだった。

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#008 新宿の新屋上(2016.04.29)

延々と工事が続いていた新宿の(元)新南口一帯に新しくできた複合ビル。その名は、新宿ミライナタワー。

32階のタワービルの隣に付帯する7階建てのビルには、4階部分にバスターミナルが展開し、その上階にはちょっとした広場ができた。

タイムズスクエアやドコモタワーをこんな感じで見渡せる空間はこれまでなかったと思う。

新宿の新屋上から見る新風景・・・洗練された都市的景観を清々しく感じるのは、一介の都市生活者だからだろう。

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#007 駿河台上(2016.04.18)

快晴の朝というのは久しぶりな気がする。

通勤途上で少し寄り道し、「駿河台上」に出て、その晴れた空を仰ぐ。

ここは正に"HILLTOP"・・・ただし、そこにあるホテルは「丘の上」ではなく「山の上ホテル」。

それでもお山の上の某といった趣はなく、至って謙虚に建っている。

その控えめな高さのおかげで青空が広く見え、心地よい。

ちなみに左のタワーは、約120mの高さを誇る。

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#006 道灌濠とソメイヨシノ(2016.04.03)

皇居に向かう人の波を見つけ、その流れに乗ると、「皇居乾通り一般公開」に行き当たった。

さぞ混み合うものと思っていたが、わりとスムーズに入ることができ、桜の通り抜けを快く楽しむことができた。

古くからの植生や佇まいがそのままといった光景もさることながら、見どころはやはりソメイヨシノをはじめとした桜。

乾通りのほぼ中間に位置する道灌濠を見渡す辺りでは、常緑の木々を背景に、満開の桜が水面に枝を伸ばしていて、しばし目を奪われる。

そこにあるのは、歓声ではなく、閑静。心に残るお花見となった。

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