続々 東京百景

東京23区のちょっとしたシーンをご紹介します。(「東京百景」「続 東京百景」に続く小品集です)

#100 赤坂方面の青空(2018.06.28)

南北線から丸ノ内線に乗り換えて新宿へ。

この乗り換えだと、四ツ谷駅を使うことになり、丸ノ内線を待つホームは主に新宿区にかかる側*1になる。

そのホーム南端からは、上智大のグラウンドや、お濠から続く緑が見渡せ、その先には赤坂の高層建築などが一望できる。

中央に見える箱型のビルは、「AKASAKA K-TOWER」。存在感を示しつつ、不思議と景観に溶け込んでいる。

建物に変化はあっても、空が広々と眺められるのは昔から変わらない。

梅雨明けを思わせる、そんな清々しい空だった。

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*1:反対側、銀座・池袋方面のホームは、千代田区メイン。

#099 新大橋から望む隅田川(2018.06.22)

浜町中ノ橋交差点を折れると、隅田川に架かる新大橋はすぐ近く。

橋の中央部は区境で、東に進めば江東区に入る。

日が長いと19時前でもまだ明るさが残る。

川を下って来る遊覧船の様子もよくわかる。

船が近づくと、その後方にはまた違う船。それがしばらく続く。

川風はあまり感じられなかったが、そんな船の姿に一抹の涼を得た。

新大橋を後にしたのは19時過ぎ。

いつしかライトアップの照明が灯っていた。

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#098 浜町の高層建築(2018.06.22)

夏至の次の日ともなれば、暗くなるまでの時間を使って、遠出してみようと思うもの。

会社帰りに向かったのは、夕涼みを兼ねて隅田川方面。清洲橋通りを南下するルートを辿った。

浜町界隈を自転車で走ったことは、かつてなかったと思われる。

あまりなじみがない街だけに、高層建築物を見れば驚くとともに足が止まる。

ここは浜町中ノ橋交差点。右の「トルナーレ日本橋浜町」は、遠くからもよく見えた。

対する左は「日本橋浜町Fタワー」。右に比べれば高さはないが、こちらも当地のランドマーク的存在と言えるだろう。

まだ十分に明るい中での撮影。19時まであと10分という頃合いだった。

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#097 高砂橋(2018.05.27)

真夏のような陽気の日曜。昼下がりに、京成本線を軽く往復することにした。

京成高砂から青砥に向かう途中、再び中川を越える。

自然地形が残っているため、川の景色はどことなく長閑・・・通る度に、次こそはぜひ一枚と思うものの、うっかりしていたり、天候がいま一つだったりで、これまで撮れずにいた京成線からの中川の眺め。

岸辺の方はあいにく撮れなかったが、川の中央部は今回押さえることができた。

主役は、堂々とした斜張橋である高砂橋。

小型船が去った後で、航跡もいい具合に入った。

涼を求めて川景色、そんな一枚になった。

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#096 湯島天神上空、飛行機雲(2018.05.20)

東大のイベント「五月祭」からの帰途。御徒町に出る途中で、湯島天神に立ち寄る。

お参りをした後、空に目を転じると、西の方角に向け、長く尾を引く機体が見えた。

飛行機雲を残し、機影は陽光の中へ。男坂に面した鳥居を出た時点で、雲はなお線状を保っていた。

一面の青空と、空を分かつような白線。やがて線は帯へと変わる。

男坂の階段をようやく下り始めたのは、その様子を眺めた後のことだった。

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#095 架線を縫うスカイツリー(2018.05.19)

錦糸町駅ホームからは、東京スカイツリーが間近に見える。

午後は概ね晴れていたが、いつしか雲行きが怪しくなり、濃い灰色が空の大部分を覆い始めた。

スカイツリーのメタリックな感じがその灰色によって強調される。

そしてそのメタリックを貫くように架線が横切る。

架線は勿論手前だが、スカイツリーの配色と重なる部分が少しでもあると、立体感が増し、線の間に塔が立つようにも見えてくる。

雲と黒線によって際立つ塔。その姿には、威厳すら感じる。

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#094 千駄ヶ谷、御苑の緑(2018.04.29)

都区内パスで、新緑めぐりに出る。

今はみどりの日ではなく昭和の日だが、新宿御苑はこの日、入園が無料。

千駄ヶ谷から御苑をめざすも、とうに開園時間を過ぎていたので、ホームから眺めることにした。

17時に近かった。それでも日射は強く、緑も鮮やかというよりは、光の加減で淡い感じに映る。

その淡い中にも、緑の色は実に多彩。

園内で見る緑はまた違うことだろう。

緑豊かな季節、今度は間に合うように来苑するとしよう。

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#093 緑が丘の大木(2018.04.22)

自由が丘の次は、東急大井町線で東へ。

大井町線は短小な路線ながら、高架、平地、地下とバラエティに富んでいて、高さのある区間では、その眺望が佳く、飽きることがない。

自由が丘から緑が丘に向け、世田谷区奥沢に入る辺りは、住宅地の眺めが良好。

緑が丘駅を出てすぐの辺りは、大木がランドマーク的に立っていて、目に留まる。緑が鮮やかで、この日の暑さを遠ざけてくれるよう...

大木の後方には、呑川緑道の木々が続く。

高架の車窓から楽しむ緑。次に当地に来る時は、見上げる緑を楽しもうと思う。

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#092 自由が丘駅前(2018.04.22)

東横線で自由が丘へ。

上りホームから、駅前広場や広場を取り巻く建物を眺める。

高層建築がなく、西の空が見渡せるのは昔と変わらない。

この日、東京の最高気温は28℃。

暑さのためか、建物の線が揺らいだ感じに写る。ひと昔前の写真という印象も受ける。

構成や構図が変わらない街並みというのは貴重だと思う。

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#091 電車の見える公園と電車(2018.04.12)

朝方、自転車で環八通りを西進し、板橋区練馬区の境まで来る。

区境は、環八が東武東上線と交わる辺り。車やバイクは、線路下のトンネル区間を通る。

自転車や歩行者は、環八の上を進む形になるが、そこに踏切はなく、跨線橋*1を使うことになる。

その跨線橋から、東武練馬駅方面を望む。

線路の左、側道の隣の公園は、練馬区立「電車の見える公園」。

公園からももちろん電車は見えるが、車両の先頭や編成全体ということなら、跨線橋だろう。

電車の見える陸橋、いや「電車がよく見える陸橋」と名付けてもよさそうだ。

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*1:少し歩くと、前後に踏切もある。いずれも片道100mほど。