続々 東京百景

東京23区のちょっとしたシーンをご紹介します。(「東京百景」「続 東京百景」に続く小品集です)

#097 高砂橋(2018.05.27)

真夏のような陽気の日曜。昼下がりに、京成本線を軽く往復することにした。

京成高砂から青砥に向かう途中、再び中川を越える。

自然地形が残っているため、川の景色はどことなく長閑・・・通る度に、次こそはぜひ一枚と思うものの、うっかりしていたり、天候がいま一つだったりで、これまで撮れずにいた京成線からの中川の眺め。

岸辺の方はあいにく撮れなかったが、川の中央部は今回押さえることができた。

主役は、堂々とした斜張橋である高砂橋。

小型船が去った後で、航跡もいい具合に入った。

涼を求めて川景色、そんな一枚になった。

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#096 湯島天神上空、飛行機雲(2018.05.20)

東大のイベント「五月祭」からの帰途。御徒町に出る途中で、湯島天神に立ち寄る。

お参りをした後、空に目を転じると、西の方角に向け、長く尾を引く機体が見えた。

飛行機雲を残し、機影は陽光の中へ。男坂に面した鳥居を出た時点で、雲はなお線状を保っていた。

一面の青空と、空を分かつような白線。やがて線は帯へと変わる。

男坂の階段をようやく下り始めたのは、その様子を眺めた後のことだった。

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#095 架線を縫うスカイツリー(2018.05.19)

錦糸町駅ホームからは、東京スカイツリーが間近に見える。

午後は概ね晴れていたが、いつしか雲行きが怪しくなり、濃い灰色が空の大部分を覆い始めた。

スカイツリーのメタリックな感じがその灰色によって強調される。

そしてそのメタリックを貫くように架線が横切る。

架線は勿論手前だが、スカイツリーの配色と重なる部分が少しでもあると、立体感が増し、線の間に塔が立つようにも見えてくる。

雲と黒線によって際立つ塔。その姿には、威厳すら感じる。

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#094 千駄ヶ谷、御苑の緑(2018.04.29)

都区内パスで、新緑めぐりに出る。

今はみどりの日ではなく昭和の日だが、新宿御苑はこの日、入園が無料。

千駄ヶ谷から御苑をめざすも、とうに開園時間を過ぎていたので、ホームから眺めることにした。

17時に近かった。それでも日射は強く、緑も鮮やかというよりは、光の加減で淡い感じに映る。

その淡い中にも、緑の色は実に多彩。

園内で見る緑はまた違うことだろう。

緑豊かな季節、今度は間に合うように来苑するとしよう。

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#093 緑が丘の大木(2018.04.22)

自由が丘の次は、東急大井町線で東へ。

大井町線は短小な路線ながら、高架、平地、地下とバラエティに富んでいて、高さのある区間では、その眺望が佳く、飽きることがない。

自由が丘から緑が丘に向け、世田谷区奥沢に入る辺りは、住宅地の眺めが良好。

緑が丘駅を出てすぐの辺りは、大木がランドマーク的に立っていて、目に留まる。緑が鮮やかで、この日の暑さを遠ざけてくれるよう...

大木の後方には、呑川緑道の木々が続く。

高架の車窓から楽しむ緑。次に当地に来る時は、見上げる緑を楽しもうと思う。

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#092 自由が丘駅前(2018.04.22)

東横線で自由が丘へ。

上りホームから、駅前広場や広場を取り巻く建物を眺める。

高層建築がなく、西の空が見渡せるのは昔と変わらない。

この日、東京の最高気温は28℃。

暑さのためか、建物の線が揺らいだ感じに写る。ひと昔前の写真という印象も受ける。

構成や構図が変わらない街並みというのは貴重だと思う。

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#091 電車の見える公園と電車(2018.04.12)

朝方、自転車で環八通りを西進し、板橋区練馬区の境まで来る。

区境は、環八が東武東上線と交わる辺り。車やバイクは、線路下のトンネル区間を通る。

自転車や歩行者は、環八の上を進む形になるが、そこに踏切はなく、跨線橋*1を使うことになる。

その跨線橋から、東武練馬駅方面を望む。

線路の左、側道の隣の公園は、練馬区立「電車の見える公園」。

公園からももちろん電車は見えるが、車両の先頭や編成全体ということなら、跨線橋だろう。

電車の見える陸橋、いや「電車がよく見える陸橋」と名付けてもよさそうだ。

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*1:少し歩くと、前後に踏切もある。いずれも片道100mほど。

#090 板橋、石神井川、満開の桜(2018.03.27)

中山道を自転車で往けば、石神井川に架かる「板橋」を通る。

沿道屈指の桜の名所とあれば、足を止めない訳にはいかない。

三月の最終週で桜はすでに満開。

枝ぶりのいい桜が競うように咲き誇り、月曜から毎日のように楽しませてもらっている。

木曜になると、早くも散る花が多くなってきた。

火曜の朝は、風に舞う花は至って少数だった。

川面の青が、光と静寂を湛えながら移ろう。

桜の華々しさを抑えるようにも引き立てるようにも見えるのが印象的だった。

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#089 東京ミッドタウン日比谷(2018.03.26)

出勤前、自転車で日比谷通りを走る。

日比谷公園の近くに来ると、どことなく違う空気が感じられ、見上げると高層の建築物。

東京ミッドタウン日比谷」…その名前が出てくるのに時間はかからなかった。

グランドオープンは3日後だが、すでに街のランドマークとして定着している印象を受けた。

次は仕事帰りに訪ねようと思う。

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#088 間もなく代々木上原(2018.03.11)

小田急線の複々線区間が全面開業した後、そのメリットを活かしたダイヤ改正が行われるまで、2週間という期間が設けられた。

その「慣らし運転」とも言える最中の日曜日、千代田線に直通する急行に、下北沢から乗った。

かつて、下北沢~東北沢は地上で複線、東北沢は通過待ちの線路を含めて複々線、東北沢~代々木上原は高架で複線*1と、変化に富んでいた。

複々線の全面開業により、東北沢~代々木上原は、地下複々線~高架複々線という形になり、線路が増えたり減ったりというのがなくなった。つまり、わかりやすくなった訳だ。

地下の東北沢駅は世田谷区に位置する。地下から出ると渋谷区に入り、進行方向右手には、上原、駒場といった名だたるエリアが広がる。

建物に変化はあっても、眺望自体は複々線化工事の前も後も変わらない。

いつもながらいい眺めだと思う。

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*1:複々線化工事の過程で、一時的に通過線と千代田線用の線路をつなぐ形で複々線にしたり、その複々線を複線に戻したりと、東北沢~代々木上原は線路容量が度々変化している。